今の憲法は、日本人にとって「損」か「得」か。爆問・太田と中沢新一の13年ぶり対談本 (3/3ページ)
また、中沢さんも「改憲したいんだったら、はっきりと自衛隊を国防軍と規定するなり、極端な話天皇に統帥権を与えるなり、そこまで踏み込んだ改正案を出さないと、改憲する意味がない」と述べ、「自民党の改憲案を見て、一つ不安に思ったことがあります。それは内容の凡庸さにたいする不安です」と口にする。
◇
中沢さんが危惧するのは、このまま議論が盛り上がらないまま日本で国民投票が行われ、改憲するにせよ、そのままにせよ、「どちらに転んでも日本人にとってよいことはあまりなさそう」ということだ。
その議論の切り口はいくらでもある。その一つが本書のタイトルにもある「損」と「得」でもいい。九条を含めた今の憲法は、日本人にとって「損」か「得」か。改憲し、自衛隊を明記することは日本人にとって「損」なのか「得」なのか。
幸い、この日本は誰でも自分の意見を発言できる社会である。2人の考えに合う、合わないはもちろんあるという前提の上で、自分自身はどう考えるのか、これまでの日本の歴史を勉強しつつ、意見をかたちづくってみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)