ビートたけしの名言集「客が笑ってない芸は金を取る価値がない」 (1/2ページ)
「え~、今回は優勝者なし。準優勝もなし」
先日、台東区が主催する、1年がかりのイベント「江戸まちたいとう芸楽祭」のプログラム「第2回“たけしが認めた若手芸人”ビートたけし杯 お笑い日本一」が開催され、予選を勝ち抜いた芸歴10年未満の若手お笑い芸人たちが、この大会の名誉顧問を務める殿が見守る中、ネタを競い合い、優勝を目指してしのぎを削ったのですが、審査員の高田文夫先生やナイツさんと殿が協議をした結果、なんと「今回は優勝なし!」の結論に至り、大会最後の結果発表で冒頭の言葉を殿が言い放つと、会場の客はドッと沸き驚いたのでした。
この大会のMCを務めていたわたくしは、殿のすぐ横でこの結末を聞いた時、「なんてリアルな大会なんだ!」と、心底思いました。今、大小規模は違えど数多ある、こういったお笑いの大会で「優勝なし!」といったエンディングを迎えるのは、きっとこの大会だけではないでしょうか。大会終了後、コメントを求められた殿は、
「今日の結果は、笑いを取ってないだけ。いちばん重要なのは、われわれは芸人だから、客からお金を取って芸を見せる。客が笑ってないってことは、その価値がないってこと。みんな若いけれど、パッとお客さんを見て、合わせていかないといけない」
と、まずはまじめに答えたあと、
「はい。優勝賞金の30万は、われわれがもらいます」
と、最後はいつもどおりしっかりとオトして、爆笑をかっさらっていました。
ちなみに殿は、この大会の名誉顧問を任された時から「とにかく、その日いちばん客にウケたヤツが優勝する大会」といったことを強く掲げていました。
で、全てを終えると、殿の付き人で来ていたゾマホンらと殿にお食事をご馳走になる“打ち上げ的お食事会”があったのですが、ここでも殿は
「漫才でもコントでも、お笑いなんだから、うまいとかヘタなんてのはどうでもよくて、とにかく客にウケてなきゃダメなんだ。漫才でも、大してウケてないのに、うまいなんて言われて喜んでたヤツいたけど、そんなもんは全然ダメなんだから」
と“どこでだって、笑いの量を多く取ったヤツがいちばん偉い”的な話を、冷静にしていました。