戦国の世も妻は強し!戦国時代、泥酔した夫に代わり甲冑姿で城を守り抜いた妻の武勇伝 (2/4ページ)
(※1)北条家臣・遠山直景(とおやま なおかげ)の娘で、俗名は不詳。後に出家して妙喜尼と称したことから、もしかすると喜子(よしこ)などと言ったのかも知れません。
「母上から『女は家を守るもの』と教わって諏訪部へ嫁いで来たけれど、まさかお城を守ることになろうとはね!(苦笑)」
……それでもやはり日尾城の総大将は定勝であり、一緒に戦ってくれるくれないでは、気持ちの上でも大きく違うもの。
「……とは言えあなた、思わぬ不覚の元にもなりかねませぬゆえ、どうか深酒はお控え下さいましね……」
「ははは愛(う)いヤツ、解った解った……まぁそれはそうと、今夜は客人があるゆえ、たんと饗(もてな)さねばのう……」
優しく諭す妻の心配など馬耳東風、今夜も大盃を次々と干していくのでした。
武田が本気で攻めてきた!……そして泥酔。今回はいつにも増して酔いが深く、妻がいくら起こそうとしても、一向に目を覚ましてくれません。
「あなた!敵襲にございますよ!」
「う~ん、むにゃむにゃ……」
しかも折悪しく、今回の敵将は武田二十四将の一人・山縣昌景(やまがた まさかげ)。天下に武名を轟かせた精鋭部隊「武田の赤備(あかぞなえ)」を率いて本気で攻め込んで来たのでした。