人工原子を利用した安定的な量子シリコンチップの開発に成功(オーストラリア研究 (2/2ページ)

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 じつは、この研究グループは2014年にもシリコンチップ上に量子ビットを作り出したことがある。しかし、このときは原子レベルで量子ビットの振る舞いが破綻してしまうという欠陥があった(それでも99パーセント以上の情報処理精度が実現されていた)。

 今回の成功によって、エラー発生率を最小限にまで抑えられるかもしれないという。

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Vladimir_Timofeev/iStock

・より堅牢な量子ビットの開発へ

本物の原子でも人工原子でも、電子が完全な殻を形成すると、その極が反対方向に並んでしまい、系内のスピン総和はゼロになってしまいます。

このために量子ビットとしては役に立ちません。ここにもう1つ電子をくわえて新しい電子殻を作ってやると、これがスピンを持ち、量子ビットとして使えるようになります。(アンドリュー・ジュラック氏)

 今回の研究によって、人工原子の外殻にある電子のスピンをコントロール可能で、これによって信頼性の高い安定した量子ビットが得られることが証明されたとのこと。

 1つだけの電子では非常に不安定だが、5個、13個、あるいは25個の電子を持つ人工原子ならば、より堅牢な量子ビットとして利用できるかもしれないそうだ。

 この研究は『Nature Communications』(2月11日付)に掲載された。

References:scimex/ written by hiroching / edited by parumo
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