犯人は貫地谷しほり?『テセウスの船』犯人考察の最新推理

日刊大衆

※画像はTBS『テセウスの船』番組公式ホームページより
※画像はTBS『テセウスの船』番組公式ホームページより

 竹内涼真(26)の熱演で好評の『テセウスの船』(TBS系)が、ミステリードラマならではの盛り上がりを見せている。ツイッター上で「テセウス考察」「テセウス真犯人は誰だ」というハッシュタグが並び、犯人考察を楽しむ人が続出しているのだ。

 SNSでの犯人考察は、昨年も『あなたの番です』(日本テレビ系)で話題となったが、今年最初の考察ドラマは『テセウスの船』となった。ここでは第4話までを振り返り、真犯人が誰か考えてみよう。

 まず、これまでのあらすじを簡単に説明しよう。音臼村という東北の寒村で起こった、毒物による大量殺傷事件の犯人の息子、心(竹内涼真)が、事件が起きる前の平成元年にタイムスリップした。犯人として逮捕されることになる、若き日の父、佐野文吾(鈴木亮平/36)と協力して事件を阻止しようとするも、途中で現代に戻ってしまう。

 戻ってきた現代は母や兄が亡くなっていて、タイムスリップ前とは未来が変わっていた。そして第4話では姉の鈴(貫地谷しほり/34)が登場。鈴は、事件の被害者で車椅子生活を送るみきお(安藤政信/44)との子を宿しており、音臼小で教師をしていた木村さつき(麻生祐未/56)は、みきおの義理の母となっていた。

 現代から過去へ、そしてまた現代と、時間を飛び越える複雑なストーリーだが、先日、犯人探しを困難にするニュースが届いた。都内で行われた犯人考察会で、真犯人が原作の漫画と異なることが、原作者の東元俊哉氏から発表されたのだ。

 さらに東元氏も犯人は知らされていないという状況に、SNSは大盛り上がり。ツイッターの考察では、第4話で登場したみきおと木村が怪しいという声が多数、見受けられたのだが、本当にこの2人が犯人なのだろうか?

 確かに第4話では、この2人の怪しさが強調されていたのだが、その匂わせは、ちょっとやりすぎなレベル。2人が犯人ならば、あと2話か3話で物語が解決してしまう勢いだ。残りの放送が残されていると考えるならば、もう1段、さらに2段は驚きのステップが残されているはずだ。では、誰が犯人なのか?

 実はこのドラマ、犯人以外にも原作と異なる点が多い。中でも気になるのが、原作で翼(竜星涼/26)に殺されていた、小学生の明音が生きていることだ。さらにドラマでの説明では、明音はその後の音臼小事件でも死んでいない。

■原作漫画と違う点が鍵になる?

 真犯人が原作と違うとなると、この明音の変更にも意図があると推理したくなる。明音は鈴の同級生なのだが、犯人らしき人物に軟禁されるシーンがあり、明らかに犯人につながるキーマンである可能性が高い。犯人だとは思いにくいが、なんらかのかたちで音臼小事件に関わっていたのではないだろうか。

 そして、意外と怪しいのが、心の姉である鈴だ。考えてみると、触れたくはない事件の被害者、みのると木村に近づいた鈴の行動は理解しにくい。実は第1話でも、みのるの車椅子を押している鈴が登場している。心によって未来が変えられる前も変えられた後も、みのるに関わっているというのは意味深だ。これも、原作にはないドラマ版の設定だ。また、もし鈴が犯人ならば、心が鈴を改心させようとする、熱いクライマックスも作りやすいと思うのだが……。

 それにしても、原作と犯人を変えてくるとは驚いた。原作があるミステリードラマの場合、結末を知っている原作読者はなかなかドラマを見てくれないのだが、原作と変えてしまえば、その問題は解決する。『テセウスの船』がヒットすれば、原作を変更する“テセウススタイル”が、今後、もっと増えていくかもしれない。(ドラマライター・半澤則吉)

※画像はTBS『テセウスの船』番組公式ホームページより

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