女性の罪は美しさだけじゃない?平安時代の天才歌人・紫式部と清少納言それぞれの悩み (2/4ページ)
それでも止処(とめど)ない知識欲と、あふれ出る創作意欲の結果として執筆した『源氏物語』が評判を呼び、ついには帝・一条天皇(いちじょうてんのう)をして
「この作者は日本紀をよく読んでいるのだろう。本当に才能がある」
【原文】この人は日本紀(にほんぎ)をこそ読みたるべけれ。まことに才(ざえ)あるべし。
※『紫式部日記』より。
と言わせしめたため、女房たちから「日本紀の御局(みつぼね)」というあだ名をつけられた上、日ごろの努力?もあっさりバレて「カマトトぶりっ子」認定され、より一層いじめられてしまうのでした。
フリースタイルな清少納言……そんな可哀そうな紫式部に対して「女性が賢くて、何が悪い」スタイルを地で行ったのが彼女のライバルとして有名な清少納言(せい しょうなごん)。