『麒麟がくる』ジリ貧視聴率を生んだ「2つの過ち」 (2/3ページ)

日刊大衆

これには、明確な2つの理由がある。

 まずは、ストーリー展開に重厚さが欠けている点だ。『麒麟がくる』は基本、1話完結で分かりやすい作りになっている。たとえば第1話は、野盗と戦い鉄砲を手に入れるために京に旅立ち、鉄砲も仲間もゲットするという流れ。その分かりやすい展開から「ロールプレイングゲームのよう」という言葉がニュースやSNSに踊っていた。ドラマの世界に誘う演出としては面白いのだが、これが何話も繰り返されているのが問題なのだ。

 第4話「尾張潜入指令」はそのタイトル通り、織田方の本拠地、尾張に十兵衛が潜入するというもので、第5話「伊平次を探せ」も刀鍛冶の伊平次を探すのが十兵衛の使命だった。そして第6話は前述のように、三好長慶の暗殺阻止がメインの話。十兵衛は毎話「クエスト」をクリアしているものの、物語全体を貫くタテ軸の描写が少なく、延々とRPGの一場面を見せられているような状態が続いているのだ。

■『麒麟がくる』が盛り上がるのはまだ先?

 この状態を受け「信長に仕えるまでは盛り上がらないだろうな」「次週が待ち遠しいとはならない」と、SNSでは厳しいコメントがあがっていた。気軽に見られるものの、毎話を通してみると奥深さが希薄なように感じられてしまうのだ。このRPGのようなノリを評価する声も少なくないが、いつまでも続くと離脱者はますます増えてしまうだろう。

 次の理由は、明智十兵衛のキャラの薄さだ。本作は20歳の十兵衛からスタートしている。もともと資料が少ないうえに、その青年期を描くということはハードルが高いのだろう。斎藤道三(本木雅弘/54)や松永久秀という濃厚なイケオジに囲まれた若き日の十兵衛は存在感が希薄で、“ただのまじめな熱い青年”という、退屈なキャラにしか見えない。

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