『麒麟がくる』ジリ貧視聴率を生んだ「2つの過ち」 (3/3ページ)
それでも第6話では、駒(門脇麦/27)との胸キュンシーンなど、十兵衛の人となりが伝わる描写が見られた。このような人間味のあるシーンがもっと見たいところだ。十兵衛が明智光秀となり、かつて連続テレビ小説『まんぷく』で見せたようなハセヒロの怪演が見られるようになれば、キャラもより深いものになるだろう。
『麒麟がくる』は戦国の英雄たちの若き日を描く「ビギニング大河」というテーマを掲げている。第1話は1547年からスタートしたが、クライマックスである本能寺の変は1582年であり、まだまだ先は長い。今までの大河ドラマ以上に、長い目で見守る必要があるのかもしれない。(松平彦作)
※画像はNHK『麒麟がくる』番組公式ホームページより