あの怪盗ルパンもびっくり!巨額美術品盗難事件が発生したヨーロッパの美術館 5選 (2/6ページ)

GOTRIP!

名称 ドレスデン城
所在地 Taschenberg 2, 01067 Dresden
公式ホームページ https://www.dresden.de/index_en.php

2. 日本で盗まれたあのロートレックの「マルセル」

夜のパリで生きる女性の美しさや華やかさを描いた、世界に名だたるポスター画家の1人といえばロートレック。

パリでの活躍が有名なロートレックですが、故郷は赤いレンガの建物が美しい南フランスのアルビ。

1968年、そのアルビにあるロートレック美術館から、京都国立近代美術館に貸し出されていた「マルセル」という絵画が盗まれてしまいました。

「マルセル」といえば、美しい女性の普段着の姿が魅力的な、ロートレックのあふれる才能を感じられる作品の1つ。

もちろん、当時もロートレックは世界的にも有名な画家のため、日本側は外交力を駆使してどうにか門外秘出の名画を借り受けた、という状況でした。

それゆえ非常に大きなニュースになり、新聞の1面にも取り上げられるほどでした。

必死の捜索活動の甲斐もむなしく、発生から7年後の1975年12月27日、「マルセル」は発見されることなく時効を迎えてしまいます。

下火になっていた「マルセル」に関する報道がふたたび脚光を浴びたのが時効成立後の1976年1月でした。

京都でなくなった「マルセル」が大阪の会社員夫婦の自宅で見つかったのです。

当時は時効成立後で十分な捜査ができなかったため、犯人や動機が不明のまま、その年の2月27日に「マルセル」はロートレック美術館に戻りました。

貸し出されていない期間なら、もちろん今でも、アルビのロートレック美術館で鑑賞することができます。

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