あの怪盗ルパンもびっくり!巨額美術品盗難事件が発生したヨーロッパの美術館 5選 (4/6ページ)

GOTRIP!

オーストリア政府は、アデーレの遺言のとおり、「黄金のアデーレ」をベルヴェデーレ宮殿美術館に収蔵してしまいましたが、ここにも問題が発生してしまいます。

実はアデーレの夫フェルディナントの遺言書には「アデーレの絵は姪のマリアに譲る」と記されていました。そのため「黄金のアデーレ」の所有権は2006年まで法廷で争われました。

最終的にマリアはその所有権を勝ち取り、その後、エスティローダー社のロナルド・ローダーに売却、現在はニューヨークのノイエ・ガレリエに展示されています。

名称 ベルヴェデーレ宮殿
所在地 1030 Vienna, Austria
公式ホームページ https://www.belvedere.at/en
※ベルヴェデーレ宮殿には「黄金のアデーレ」と並び称されるグスタフ・クリムトの「接吻」が展示されています。

4. ルーヴル美術館に不在のモナリザ

パリに行ったら、まずはルーヴル美術館でモナリザを見なければ、と、楽しみにしている人は多いと思いますが、実はこのモナリザが1911年8月22日から1913年12月12日の間、行方不明になっていたことをご存知でしょうか?

しかも、その盗まれ方は非常に単純で、モナリザは人気のない時間帯に壁から外され、服の下に隠されて持ち運ばれるという方法で盗まれてしまいました。

フランスが世界に誇るルーヴル美術館、しかも世界的名画のモナリザの盗難事件は国境が封鎖されるなどの大ごとになりましたが、2年以上も発見されない状態でした。

その後、モナリザはイタリアで発見されます。犯人はダヴィンチと同郷人のイタリア人。「故郷に盗難品を戻したかったのだ」と証言をした犯人ビンセンツォ・ペルージャ氏は数か月牢に入ったものの、釈放後は平凡な人生を送りました。

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