あの怪盗ルパンもびっくり!巨額美術品盗難事件が発生したヨーロッパの美術館 5選 (3/6ページ)

GOTRIP!

日本で盗まれて日本で発見された名画をフランスで鑑賞してみてはいかがでしょうか。

名称 ロートレック美術館
所在地 Palais de la Berbie, Place Sainte-Cécile, 81000 Albi,France
公式ホームページ https://jp.france.fr/ja/occitanie-sud-de-france/article/39851

3. ナチスに盗まれた市場価格100億円を超えるクリムトの傑作「黄金のアデーレ」

オーストリアでナチスに盗まれた、現在の価格で100億円以上とも言われる「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」、通称「黄金のアデーレ」。

このグスタフ・クリムトの代表的な絵画は、黄金に包まれた美しい女性の肖像で、その美しさから「オーストリアのモナ・リザ」とも賞賛されています。

この絵が生まれたのは1907年。

ウィーンのユダヤ系実業家のフェルディナント・ブロッホ=バウアーの注文により、妻アデーレをモデルにクリムトが3年の年月をかけて描いた絵画は、絵画技法に工芸技術を組み合わせることで従来の絵画表現にはない世界観を作り出した傑作でした。

1925年に亡くなったアデーレは、この絵をオーストリア政府が経営するベルヴェデーレ宮殿美術館に寄贈するよう遺言を残しました。しかし、夫のフェルディナントは妻の絵を手放すことを望まず、遺言を無視してそのまま持ち続けます。

その後、1938年にナチスがオーストリアを併合したことで、ユダヤ系のフェルディナントはスイスへ亡命、その際に「黄金のアデーレ」を含めたフェルディナントの財産は全てナチスに没収されてしまいます。

第二次世界大戦後、「黄金のアデーレ」を含む財産はフェルディナントの元に返却されることになりましたが、その返却の手続きが正式に終わる前に、彼は亡命先のスイスで亡くなってしまいます。

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