小型ビッグバンとビッグクランチを駆使して光速を超える!? 実現可能なワープ航法が科学者たちの間で話題に (2/4ページ)
たとえば、アメリカ航空宇宙学会が主催した昨年の推進・エネルギーフォーラムにおけるジョセフ・アグニュー氏(アラバマ大学の大学院生)によるプレゼンテーションもこの話題を扱ったものだ。
こうした再評価の流れは、NASAジョンソン宇宙センター、高等推進物理学研究所(Advanced Propulsion Physics Laboratory)のハロルド・ホワイト博士によるところが大きい。
2011年のシンポジウムで、ホワイト博士は、「ワープ・フィールド・メカニクス101」と題されたプレゼンの中で、アルクビエレ・ドライブに関する最新の研究を発表。同博士は、アルクビエレ・ドライブ理論について、いくつか本格的な検証とさらなる理論の進展が必要であるものの、理にかなっていると評した。
これ以来、この超光速航法は、一部の科学者たちから再び注目を集めるようになったのだ。

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・近年における重要な発見
アルクビエレ・ドライブ理論の研究はまだ黎明期にあるが、それでも近年では理論的な発展をうながすかもしれないいくつかの発見がなされている。
たとえば、2016年にレーザー干渉計重力波天文台(LIGO)が重力波の検出に成功した。これはアインシュタインが残した1世紀前の予言が正しかったことを証明するとともに、アルクビエレ・ドライブの基礎となる現象が存在することをも証明している。