田中角栄「怒涛の戦後史」(19)元官房長官・梶山静六(下) (3/3ページ)

週刊実話

そういうことは、これからも守っていかなきゃならない一番大切な分野だ」(平成8年3月15日の参院内閣委員会答弁)とも言っていた。

 これらの見解は、戦地で九死に一生を得た田中角栄の歴史観と酷似していた部分もあった。また、梶山の政策運営の特徴は、官僚が思いも寄らぬ発想をすることであった。これもまた田中のそれに酷似していたと言えるのである。

 戦後の混乱の大乱世に、復興へ向けての情熱をかけて惜しまなかった田中は、後年の「大乱世の梶山」について、密かに自らの情熱というバトンを受け継ぐ人物とにらんでいたとも思われる。
(本文中敬称略)

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【著者】=早大卒。永田町取材50年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。

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