まるで生きているよう。死後91年、レーニンの驚くべき遺体の防腐処理・保存法が明かされる(ロシア) (2/3ページ)

まるで眠っているかのように見えるレーニンの遺体
カリフォルニア大バークレー校の社会人類学教授アレクセイ・ユルチャクは、皮膚など体の各部分をプラスチックやほかの物質に取り換える必要があるが、昔のミイラ作りとは劇的に違うという。
レーニンの遺体は、ソ連崩壊後、モスクワの赤の広場にある霊廟で、20年以上一般公開されていたが、今年、赤の広場は閉鎖された。レーニンの生誕145周年記念の遺体公開に向けて、科学者たちが準備をするためだ。
ユルチャクの著書には、レーニンの顔にできたカビのしみをとるのによく行われた軽い漂白のやり方が書かれている。この漂白作業に携わったイリヤ・ズバルスキーによると、もし、レーニンの頬にできたしみが取れないと、殺されかねないと恐れる風潮が科学者の間にあったようだ。
レーニンの肌の状態は、毎週きちんと調べられている。精密機械を使って乾燥の程度を調べ、うるおい、色、輪郭の形状が測定されているのだ。遺体は2年毎にグリセリンと酢酸カリウムの風呂に30日間浸される。こうすると遺体が何世紀もこのままの状態で保たれるという。
レーニンの血液、体液、内臓は取り除かれたが、眉毛、口髭、顎鬚はそのままだ。パラフィン、グリセリン、カロチンでできた物質を使って、皮膚のほとんどが取り換えられている。
LENIN SLEEPS - Ленин спит
エンバーミング技術のいくつかは、現実の医学にも応用されている。例えば、腎臓移植の際、ドナーの腎臓に血液をずっと流れっぱなしにしておく技術がそうだ。