鎌倉時代の女武者・坂額御前が”醜女キャラ”設定されてしまったのはなぜ?【下】 (4/4ページ)
一方で、坂額御前が醜女キャラであっても、実在しないであろう「はんがく」ちゃんが傷つき、反感を買うリスクは限りなくゼロに近いので、遠慮なく設定できる……そんな事情があったものと考えられます。
坂額御前としてみればイメージダウンもいいところですが、ともあれ後世の浄瑠璃や歌舞伎、浮世絵など多くの作品では男勝りのガサツな女性として描写され、水戸藩『大日本史』など後世の書物でも醜女としての評価が定着していきました。
終わりにそんな凸凹コンビなキャラ設定が受けたのか、すっかり醜女キャラが定着してしまったようにも見えますが、現代は幅広い文献が自由に調べられるので、坂額御前が美女だったことを知っている人も多くいます。
こうしたステレオタイプに描写されたキャラクターも、従来のイメージにとらわれず興味を持って調べてみると、新たな発見が楽しめるでしょう。
【完】
※参考文献:
貴志正造『全譯 吾妻鏡 第三巻』新人物往来社、2011年11月
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