過去を消した女たち 第2回 サオリ ★音何巻は鋭いから、同級生の母親と親しくできない (1/2ページ)

週刊実話

 横浜に「曙町」という、遊び好きな人にはちょっと知られた風俗街がある。

 約500メートルほどの狭く細長い通りの両側に80軒ほどのファッションヘルス店が軒を連ねていて、もともとは戦前の私娼窟だったものが、戦後になってヘルス街になったのだ。かつては、横浜の港に出入りする世界中の船乗りたちにもその名が知られていたそうで、足繁く通う芸能人も少なくないという。

 そんな曙町のヘルス店で10年ほど前に働いていたのが、今回話を聞いたサオリである。ふっくらした丸顔とパッチリした目で、表情は柔らかい。悪く言えば、男に翻弄されそうなタイプである。高知県出身のサオリは、短大進学とともに兵庫県に出たという。

「真面目に短大に行っていたし、普通の人と何も変わらない大学生活でしたよ」

 短大卒業後、兵庫県内のデパートに就職したサオリだが、そこでホストの男にナンパされ、平凡な日常がにわかに狂いはじめた。

「ホストクラブなんか行ったこともなかったけど、売り上げが必要と言われて、行くようになりました。デパートの月収が手取りで20万円ぐらいで、ホストクラブに行くには、とてもじゃないけど足りない。それで、デパートの仕事を終えた後にヘルスで働くようになったんです。それから、朝起きるのがだんだんつらくなって、デパートは結局辞めちゃった。それからは、ずっと風俗で働いたの」

 その後、神戸の風俗店で働いている時に、ホストの彼とは別れて、別の男と付き合うようになった。

「お金がいくらあっても足りないし、少しはまともな人がいいなって、サラリーマンと付き合い始めたの」

 そのサラリーマンの彼氏が神奈川県へ転勤となり、それを機に風俗から足を洗ったサオリ。その男と結婚し、子どもにも恵まれたが、人生はうまくいかない。結局、離婚してしまったのだ。

「出張が多い人で、港に女じゃないけど、あちこちに女を作っていたのが分かって。それに耐えられなくなって離婚しました」

 離婚当時、子どもは小学校1年生。元夫は養育費を払ってくれたが、それだけでは生活できず、曙町のヘルスで働き始めたのだった。

「収入は1日に4、5万円。

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