恐怖心の感染力は新型コロナウイルスよりも強力。不安が人から人へと急速に広がる理由 (4/5ページ)

・恐怖の伝染を食い止めるには、冷静な人を観察すること
恐怖の伝染が始める最初の反応をなくすことはできない。それは自分の意思とは関係なしに勝手に頭をもたげる感情だからだ。
しかし緩和することならできる。これは社会現象なのであって、それを制御するために有効なルールならいくつもある。
危機に関する情報に加えて、安全に関する情報を流すことだってできる。ある研究では、1人でもどっしりと落ち着いている人がいると、そうした人の観察を通じて恐怖が抑制されることが示されている。
たとえば、見たこともない動物に怯える子供がいても、平然とした大人がいれば、落ち着かせることができる。
こうした安全モデルは、保護者や何かの権威など、身近な人間や頼りにしている人間が目の届く範囲にいるときは特に効果的だ。

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・情報を伝える側は言葉と行動が一致していることが重要
また情報を伝える側は、言っていることとやっていることが一致していることも重要だ。
たとえば、「マスクは人にうつさないようにするには有効だが、感染しないわけではない」という記事があったとしよう。その記事に、厳重な医療用マスクを着用しているスタッフが映る医療現場の写真が添えられていれば、人を安心させることはできないだろう。
むしろ、医療関係者が使用しているくらいだから必要に違いないと、人々は慌ててマスクを買い込むことになってしまう。