開幕延期もカッ飛ばす!2020年プロ野球「ホームラン王」

日刊大衆

画像はイメージです
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 本来なら3月20日に開幕していたはずのプロ野球ペナント。いまだ、開幕日の公式発表はない(18日現在)。

「NPB(日本野球機構)は4月10日以降としていますので、開幕は最短でも来月10日。ただ、もう少し遅れそうですね。東京五輪の延期も不可避な情勢になってきましたが、“五輪のために開幕を前倒しにしたから、五輪がなくなれば日程調整ができる”との楽観論も出始めています」(球界関係者)

 五輪が延期となれば、プロ野球開幕にも黄信号が点灯しそうだが、NPBは、「海外から選手やファンが訪日する五輪とは別物」(前同)と考えているようだ。

「各球団オーナーは、無観客試合はやらないことで一致しており、CSや交流戦の中止もできるだけ避けたいようです」(同)

 昨季は各球団とも黒字決算となっているが、今季は予断を許さないだろう。「大幅に収益減となることは確実。特に、親会社の経営が思わしくないDeNAは、“身売り”の噂まで出始めています。感染予防に腸内環境の整備が効果的との報道もあって、乳製品がバカ売れしているため、“ヤクルトさんは本業で儲かっているから大丈夫でしょ”と皮肉を言うオーナーもいます」(同)

 繰り返すが、正式な開幕日はいまだ未定。プロ野球ファンは、さぞかしヤキモキしていることだろう。

 そこで今回は、コロナ禍をかっ飛ばしてくれという願かけではないが、今季のホームラン王候補の仕上がり具合をレポートしたい。

 まずはセ・リーグで連覇を狙う巨人から。昨季、チームで最多本塁打を記録したのは、キャプテンの坂本勇人(31)だった。

「ペナント中に視察に訪れた小久保裕紀前日本代表監督が坂本に、“40本超えを狙え。おまえならできる”とハッパをかけていたんですが、坂本は“僕は中距離バッターですから”と、謙遜していました。見事、40本塁打を達成しましたが、彼の頭にあるのは、ホームランより、2000本安打の史上最年少記録ですよ」(巨人番記者)

 ただ、“遊び人”として有名な坂本には、こんな気の緩みも指摘されている。

「2月のキャンプイン早々、二度もインフルエンザにかかってチームを離脱。かつて2月1日は“野球選手の元日”といわれましたが、そんな日に、ヘトヘトに遊び疲れて、体力が残っていなかったからインフルエンザになったんです。プロ失格ですよ」(巨人関係者)

 開幕が延びるほど調整の遅れは取り戻せるが、最年少記録の達成は遠のく。坂本は気が気ではないだろう。

■巨人の“若き4番”岡本和真

 坂本に9本及ばなかったが、31本塁打を放ったのが巨人の“若き4番”岡本和真(23)だ。

「一昨年に33本を放って頭角を現しましたが、昨年は各球団のマークも厳しくなり、苦労しました。ただ、2年目も30本の大台に乗せてきた。これは“本物”である証拠でしょう」(野球解説者の関本四十四氏)

 岡本の一番のウリは、パワーにある。「右打者で右方向に流すのではなく、強い球を打てるのはスラッガーの証拠だけど、岡本にはそれができる」(セ球団スコアラー)

 右方向への強い打球が打てるのは、長嶋茂雄終身名誉監督が理想とするバッター像でもある。「昨季はアウトコースに逃げるスライダーに手を出して空振りすることが多かったが(三振はチーム最多の132個)、左足を少し開いて構えていたのを左右平行のスタンスにしたため、それが改善した」(前同)

 オープン戦でも、打率3割台、3本塁打と好調を維持している。囲み取材では、「予定通り20日に開幕したかった」と口にしたが、これは本音だろう。

「昨季はレフト、一塁、三塁とたらい回し状態だった守備位置も、今季は三塁に固定すると原辰徳監督は明言しています。これで、さらに打撃に専念できる。岡本なら40本超えも可能でしょう」(同)

 原監督も「ビッグベイビー」を改め、「若大将」と命名して期待している。

 3月23日発売の『週刊大衆』4月6日号では、セ・パ12球団の「大砲」リストを掲載している。

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