100歳まで生きられる!「心臓&血管」の鍛え方

日刊大衆

画像はイメージです
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 厚労省の調査によると、日本人の死因はがんが1位(約28%)で、2位が心疾患(心筋梗塞や心不全など=約15%)、3位が脳血管疾患(脳卒中など=約8%)で、これで半数以上の人が命を落としている。

 しかし、3つとも遺伝的要素があるものの、日頃の食事や運動などを気をつければ予防が十分可能という。

「心臓と脳血管など循環器は、ある意味、自分で管理しやすいし、きちんと管理すれば長寿を全うできる臓器とも言えるんです」

 こう説明するのは、2月末に『心臓・血管の病気にならない本』(KKベストセラーズ)を出版した公益財団法人『心臓血管研究所』の山下武志所長だ。これまで心臓疾患患者7万人を診てきた、循環器内科のオーソリティである。

 山下所長によると、心臓や脳血管を長持ちさせるためには「穏やかな血液」と「余裕ある心臓」にしておくことが大切だという。

「穏やかな血液」とは、簡単に言えば健康診断で示される血糖値、コレステロール値(LDL)、尿酸値、中性脂肪値などを正常範囲内に保つことだ。

「正常範囲を超えた血液は、高血糖値が糖尿病を呼び込み、高尿酸値が痛風や結石を引き起こすなど、それだけで病気の原因にもなるんですが、こうした血液は動脈硬化を進行させ、これが心筋梗塞や脳梗塞などの原因となります」(山下所長)

 動脈硬化が進むのは、血管の内側に酸化した脂質がベッタリと付着するため。やがて、これが血栓となり、心臓や脳の血管を塞いでしまって命取りとなる。

「心筋梗塞や脳梗塞は突然起こるのではなく、前述した健診の数値が悪い人に少しずつ進行する“慢性病”とも言えます」

 もう一つの「余裕のある心臓」は、安静時の心拍数と(脈拍)と血圧が正常範囲内にあることを指す。正常範囲内の心拍数は1分間に60〜70程度で、血圧は上が100〜120程度が目安。これ以上高ければ、心臓の負担が大きくなり、心不全や不整脈の引き金になる。

 また、血圧が高いと血管の内側に細かい傷がつき、動脈硬化へ進んで、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる。

 読者の大半は、「心拍数など、ほとんど計ったことがないし、血圧も2〜3か月に1回ぐらいしか計らない」という人が多いだろうが、山下所長は「心拍数と血圧はぜひ、定期的にきちんと計って記録してほしい」という。

「不整脈や、胸が妙に痛いといったことは中高年がよく経験するんですが、継続的に計測した心拍数と血圧のデータがあれば、我々医師にとっては重要なデータとなり、より正確に診断できます。毎日とはいいませんが、週何回かは血圧と心拍数のデータを保存しておいても
らいたいですね」

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