女性に求められた貞操観念。「タンポン」が日本であまり普及していない理由は歴史の中に (3/4ページ)

Japaaan

女子は月経という生殖器に充血を起こすべき時があるので、この前後には、生殖器の亢奮性が高まり、手淫を行うものであるから、日本風の月経時のたんぽん、日本人の所謂しのび綿(タンポンと同様に綿を丸めて詰める処置法)、或いはしのび紙なるもの、或いは西洋人の月経帯と名づくるものは注意すべきものである
(『婦人家庭衛生学』(丸善、1916年)/大阪府医師会初代会長・緒方正清)

要は「月経時の女性はムラムラしやすいので、そんなときに大事なところにタンポンを入れたり、体に密着する月経帯を使ったりすべきではない」という、かなりの「トンデモ理論」です。
現代でも、女性の月経についてこのような勘違いをしている男性が、一定数残っているようです。

現代でも残る日本女性のタンポンへの「誤解」

1938(昭和13)年、生理用品としてのタンポンは「さんぽん」という商品名で、日本では初めて合資会社桜ヶ丘研究所(現・エーザイ株式会社)より発売されました。

しかしこの時も「女の神聖なところに男以外の物を入れるとは何事ぞ!」という(現代の感覚からすればかなりトンデモな)医師たちからの猛反発がありました。

こうした(男性)社会の「女性の体は女性本人のものではないから、勝手に自分で管理すべきではない」という啓蒙活動「タンポンは抜けなくなるかもしれない」「病気になる」「処女がタンポンを使うと処女膜が破れてお嫁に行けなくなる」などの脅しが功を奏したのか、日本の女性たちはタンポンに対しかなりの不安や恐怖心を持つようになりました。

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