仏・高級ブランドの「マスク生産」参入がコロナショックを救う!?

Asagei Biz

写真はイメージ
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 高級ファッションブランドとして知られる「グッチ」や「イヴ・サンローラン」「バレンシアガ」を傘下に持つフランスのファッション大手、ケリング・グループが3月22日、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的に品薄状態となっているマスクの生産に乗り出すことを発表し、大きな反響を呼んでいる。

「同グループは公式ホームページで、『関係当局によって製造過程や原材料が承認され次第』マスクの生産を開始することを明らかにしました。マスクにブランドのロゴなどが入るかはまだ決まっていないそうですが、いずれにせよ生産されたマスクはすべて医療機関などに寄付される予定となっており、販売はしないとのことです」(ファンションライター)

 これにネット上では、《ラグジュアリーブランドが率先してマスクを生産するって、その柔軟さが素晴らしいよね》《購入できないのは残念だけど、絶対に高額転売されるからね。医療機関に寄付で正解だと思う》《グッチのマスクなんて絶対着けたくなるもんね。良い試みだと思う》など絶賛する声が相次いでいる。

 また、ケリング・グループがマスクの生産に乗り出すことによって、欧米でのマスクの定着にも期待が高まるという。

「イタリアでは新型コロナによる死者が7500人を超え中国の2倍にまで膨れ上がりましたが、欧米を中心に感染が広まっている原因にはマスク嫌いがあるとも言われています。コミュニケーションを大事にする欧米では顔を隠すマスクを良しとしない風潮にあり、また『マスクは東洋人が付けるもの』や『マスクはダサい』などのイメージも根強く、新型コロナがパンデミックとなった今でも頑なにマスクを着けない人が多い。しかし今回、世界的なファッションブランドを擁するケリング・グループがマスクの生産を表明したことよって、直接購入することは出来ないものの、マスクに興味を持つ欧米人が増えるのではないかと期待されています」(前出・ファッションライター)

 高級ブランドが欧米人のマスクに対する意識を変えてくれるかもしれない。

(小林洋三)

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