唐沢寿明『24』も心配!織田裕二、三浦春馬ら“がっかり”輸入ドラマ
“事件がリアルタイムで進行し、1シーズンで24時間を描く”という斬新なコンセプトと、キーファー・サザーランド(53)演じる主人公ジャック・バウアーの強烈なキャラクターで大ヒットしたアメリカのテレビドラマ『24-TWENTY FOUR-』シリーズ。言わずと知れた名作だが、テレビ朝日で、舞台を日本に移したリメイク作品『24 JAPAN』の制作が決定した。
主演はアクション経験も豊富な人気俳優・唐沢寿明(56)。本作はテレビ朝日開局60周年記念作でもあり、2020年10月から、近年では珍しい全24話の2クールで放送予定だ。
「『24』は現時点ではかなり気合いを入れて作られていることが伺えますし、大注目ですよね。
しかし、海外からの輸入ドラマでは、内容的に本家とは大違いで、視聴者からの評判も良くないものもけっこうあるので、そこは不安材料ですね……ここ最近だと、2018年の月9『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)や、2019年の『TWO WEEKS』(フジテレビ系)が、あまり評判がよくなかったんですよ」(テレビ誌記者)
■『SUITS』は織田裕二が原因!?
リメイク版はどうしてもオリジナルと比較されがちだが、『SUITS』や『TWO WEEKS』は、どこが悪かったというのか。前出のテレビ誌記者は続ける。
「オリジナルの『SUITS』はアメリカ・NYを舞台に、2人の弁護士が活躍するリーガルドラマでした。日本版の主演は織田裕二(52)、その相棒にHey!Say!JUMPの中島裕翔(26)というキャストだったのですが、織田裕二とオリジナル版の主演ガブリエル・マクト(48)が年齢的にもビジュアル的にもイメージが違っていたことが、しばしば批判の的になっていました。
また、海外ドラマ特有の、ジョークも交えた小粋なセリフの応酬を、日本ふうに落とし込めていなかったんです。当時のネット掲示板でも“友近のコントみたい”、“オリジナルを意識しすぎ”と、批判の声がありました。4月13日からは、その『SUITS』のSeason2が始まります。前回よりも面白くなっていることを期待したいですね。
『24』も、よくネタにされている“すまないと思っている!”のようなオーバーな吹替の演技も人気のひとつでした。日本版がこれを変に意識してしまうのではないか、と不安になりますね。洋画みたいなセリフ回しを、違和感なくローカライズできればいいのですが……」
■『24』には『TWO WEEKS』のスタッフも
『TWO WEEKS』の場合、脚本もよくなかったようだ。
「三浦春馬(29)主演の『TWO WEEKS』は、冤罪事件に巻き込まれた男が、娘の骨髄移植のために2週間の逃亡劇を繰り広げる韓流ドラマが原作です。文化・風習が日本と近いので、『SUITS』と比べると違和感はないのですが、火曜21時枠で平均視聴率が6.5%と、数字はまったく振るいませんでした。
当時は『サインー法医学者 柚木貴志の事件ー』(テレビ朝日系)や『ボイス 110緊急指令室』、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)など、多くの“韓流ドラマのリメイク”が乱立していたことも影響したようです。“似たような展開ばかりでつまらない”、“既視感がある”という声が、当時は多かったですね。一方で、“警察が無能すぎ”、“脚本がご都合主義”と、脚本面のツッコミもありました。
今度の『24』では、『TWO WEEKS』で演出を務めた木内健人氏と、脚本を担当した山浦雅大氏がそれぞれ監督と脚本協力を担当することになっています。『24』では素晴らしい仕事を期待したいですね」(前出のテレビ誌記者)
『24』は予算とアクション面が不安材料
海外からの輸入もののドラマの不安材料として、予算と演出面がある。オリジナルの『24』はド派手なアクションや、大規模なロケシーンがあるが、それが日本では難しいのではないかと制作会社関係者は話す。
「オリジナルの『24』の制作費は1話約4億円だったと言われていますね。さらに主演のキーファー・サザーランドは全盛期には1話で5000万円以上稼いでいたことが判明しています。脚本家の層も厚く、シーズン1には10人以上の脚本家が参加していました。日本で1話にそこまでお金をかけるのは、難しいでしょうね。SNS上でも“日本はアメリカより低予算だからやめておけばいいのに”、“主演はいいけど、予算が問題”と、やはり予算面を危惧する声が多く見られます」
アクションやストーリーに関しても、日米の差が不安だと制作会社関係者は続ける。
「原作の“史上初のアフリカ系アメリカ人大統領候補”が“日本初の女性総理候補”に変更されているのを筆頭に、いくつかの点でアレンジが加えられています。公式サイトでは“日本の制度や文化に基づいて設定を適宜更新し、日本版ならではのリアルな世界観と新たな刺激を追求していきます”と語られていますが、不安なのはアクション関係の描写です。
オリジナル版でジャックは、任務遂行のためなら非人道的な拷問行為も辞さなかったし、凶悪犯は躊躇なく殺害してきました。しかし、日本の場合は善人の主人公がそれを行うのは、コンプライアンス的にもかなり無理がある。変に不殺主義のような改変をしなければいいのですが……」
主演の唐沢は原作の大ファンで、今回のリメイクに備えてハードなトレーニングを積んでいるという。本家のクオリティを期待するのは酷だが、テレ朝は開局60周年の意地を見せられるのかーー。