「ノートパソコン」名付け親が明かす、相手に伝わる言葉の作り方【米山智裕のBook of the Week】 (2/3ページ)
まとまりのない話をする人には「大丈夫かな?」と思い、要点を押さえて端的に話す人には「できる人だな」と思いますよね。では、“言葉のプロ”である弓削さんは、相手の能力測定をどうやって乗り越えて信頼を獲得しているのか、興味を掻き立てられます。

弓削さんは、「日本人には得意な言葉と苦手な言葉がある」と言います。得意な言葉とは「書く言葉」、苦手な言葉とは「話す言葉」です。
察する、空気を読むに代表されるとおり、日本人はあまり話さない民族だと言われています。一方で、和歌や俳句、詩など書く文化はとても発達しています。たとえば「風」を表す言葉だけでも150種類以上もあるように、“表現の豊かさは日本語が世界一”という見方もあるほどです。つまり、「言葉は大量に持っているのに、話すのは苦手なのが日本人」なのです。
なんともややこしい民族ですね。しかし、だからこそ「話す言葉」を鍛えることができれば、一歩抜きん出ることができます。このあたりを弓削さんに伺ったところ、3つのステップを習慣化することで、相手から評価される「話す言葉」を使う土台が築けると言います。
3つのステップとは、つぎのとおりです。
STEP1:アンテナを張り、言葉をメモする
STEP2:メモした言葉を分析する
STEP3:分析した言葉から傾向を見出す
街中の看板・テレビ・読書などで目に留まった言葉をメモ(STEP1)し、どんな言葉や表現が流行っているのか分析する(STEP2)。法則や傾向を見出し(STEP3)、自分の使う言葉にどんどん組み込んでいく。
これを繰り返すことで、「話す言葉」(もちろん、「書く言葉」も)は鍛えられていくと弓削さんは言います。3つのステップを実践するために、弓削さんはデスクやトイレ、お風呂などあらゆる場所にノートを置いているとのこと。