冷戦時代の核爆弾で明らかとなったジンベイザメの年齢(国際研究) (2/3ページ)

・樹木と同じように椎骨の年輪から年齢を推測
樹木には、成長に応じて毎年年輪が作られるので、その数を数えれば年齢を知ることができる。
じつはそれと同じものがジンベエザメの椎骨にもあるという。ところが、そうした年輪が作られる仕組みがよく分かっていなかったため、これまで単純にその数を数えてサメの年齢を推測することはできなかった。
一方、炭素14はかなり安定した割合で崩壊するので、椎骨の年輪に含まれる炭素14と他の同位体との比率の微妙な違いを調べることができる。
これさえ分かってしまえば、ある年輪が形成されてから次の年輪が形成されるまでに、どのくらいの時間が経過しているのか正確に特定できるようになる。つまり年輪の数からジンベエザメの年齢を知ることができるということだ。

・ジンベエザメはやはり100年以上生きる
今回調べられたジンベエザメは2頭。2012年にパキスタンで揚がった全長10メートル、体重7トンのメスと、2005年に台湾で揚がった全長9.9メートル、体重8.5トンのオスだ(どちらもすでに死んでいる)。
調査の結果、ジンベエザメの年輪が毎年形成されていることは間違いないことが判明。台湾のジンベエザメは35歳、パキスタンのものは50歳だったそうだ。
どちらのサメも寿命で死んだわけではなく、もっと長生きする可能性があった。