仕事で「しなくていい努力」をしてしまう人の特徴とは? (2/3ページ)

新刊JP

その先輩は後輩の商談にフィードバックをしていて「おまえは頭が良くて口がうまいから、お客さんに反論されると議論になって言い負かしてしまう。議論に勝つと商売に負けるんだよ。学校の勉強じゃないんだから」というようなことを言っていました。

それを聞いてふと、もしかしたら僕も20代の時こうだったのかなと思ったんですよね。仕事で勝てないから休職したと思っていたけど、実はそうじゃなくて、そもそも「仕事はまず自分が勝つものだ」という認知がおかしかったのかもしれないな、と。それがきっかけでしたね。

――「しなくていい努力」に気づくためには、「仕事とはどういう競技なのか」を知る必要があるというお話がありましたが、これは「そもそも仕事とは何か」という問いに行きつきます。もし自分の部下に「しなくていい努力」をしている人がいたら、上司としてはどう気づかせればいいのでしょうか。

堀田:この本にはところどころに、まだ仕事がわかっていない新人が先輩にトンチンカンな質問をして、正されるという内容の4コマ漫画が入っているのですが、この漫画みたいに年長者が後輩に「そもそも仕事とは」ということを話す機会が、現実の仕事の現場ではもうほとんどないんですよね。

こういう会話ってひと昔前は、仕事が終わってから飲みながらしていたんです。それは説教だったり、自慢話だったりもしたのですが、その中から部下は「そもそも仕事とはどういうものなのか」を受け取っていたところがありました。

でも、今は飲み会自体減っていますし、上司や先輩の方もパワハラと言われるのを恐れるので、なかなかこういうことを話せません。だからこそ、今回の本が先輩と後輩、あるいは上司と部下の間で「そもそも仕事とは」ということを話すきっかけになってくれればいいなと思っています。こういうことは一対一で直接話すと「説教」と受け止められてしまいますが、本を読んだ感想を交換したりといったことなら大丈夫だと思うので。

――今の風潮として、大事なことなら飲み会での自慢話や説教の中に散りばめないで、業務時間内に端的に話してくれよ、となるんですよね。

堀田:そうなんです。

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