海のユニコーン「イッカク」のオスが持つ牙は大きくて長いほどメスにモテる(米研究) (3/4ページ)

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・牙の不均衡な成長が性淘汰の証拠になる

 ザリガニの研究など、あらゆる動物の性淘汰を研究する中でグラハム氏が気がついたのは、牙と体の大きさの比率にその謎のヒントがあるだろうことだ。

 そこで過去35年間で観察されてきたイッカクのオス245頭の形態学的データを集め、同年齢の個体同士を比較してみた。すると牙が不均衡な成長をすることが分かったという。つまり、体が一番大きな個体では、その大きさから予測される以上に大きな牙を生やしているということだ。

 さらに、おそらくは性的機能はないだろうと考えられるイッカクの尾びれの成長と体の大きさとの関係をも調べ、それを牙のデータと比較してみた。

 「もしイッカクの牙が性淘汰によるものなら、尾びれの幅のバラツキよりも、牙の長さのバラツキの方が大きいと予測しました」と、グラハム氏は言う。

 これは、多くの性的特徴が栄養や体調に敏感で、一番大きく強い個体しか極端なまでに大きな特徴を作り出すだけのエネルギーの余裕がないことが原因であるという。


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・オスの牙の長さには4倍もの開きがある

 こうした分析の結果、オスの牙の長さには4本分もの差異があることが判明した。つまり、オスは体の大きさが同じだったとしても、牙の長さには46~250センチの幅があるということだ。ちなみにメスには牙はない。

 一方、尾びれには46~91センチの幅しかなかった。さらに尾びれと比較した場合、牙は体に比べて不釣り合いな成長をすることも明らかになった。

 こうした牙の長さのバラツキと不均衡な成長は、イッカクの牙が性淘汰によるものであることを示す、今日までで最高の科学的証拠であるという。
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