志村けんはYouTubeの源流にいた…本誌だけに語った「爆笑インタビュー」 (2/6ページ)

日刊大衆

オレはずっと、その言葉を大事にしている」

 ある程度売れたコメディアンは性格俳優として売り出すケースも多いが、志村さんはそれもしなかった。「高倉健さん(享年83)からの直々のオファーで映画『鉄道員』(99年)に出演しましたが、あとは断っていたようです。この3月から撮影予定で幻に終わってしまった山田洋次監督(88)の『キネマの神様』は、21年ぶりの映画出演になるはずでした」(芸能記者)

 19年9月2日号では、舞台に巨大な“ウンコ”を登場させることについて、こう豪語した。「俺が理想としているのはね、子どもと年配の方が同時に大爆笑してもらえることなんだよ。まさに一家団欒だよね。巨大ウンコで、年配の方にも大いに笑ってもらいたいね」

 志村さんには、『全員集合』終了後、加藤茶(77)を除くドリフのメンバーと疎遠になった時期があった。しかし17年、『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)内で12年ぶりのドリフ再集結を呼びかけた。「これは、『全員集合』のような“セットを組んだコントの灯を消したくない”という、思いの表れのようです」(前出の放送作家)

 また、志村さんは「志村魂」というコントの舞台公演に心血を注いだ。「バカ殿、ショートコント、松竹新喜劇のリメイクなど、3時間超の大ボリュームで、まさに志村さんの魂が込められていました」(前同)

 本誌で志村さんと毎年のように対談していた麻美ゆまも、『志村魂』の常連の出演者だった。16年8月15日号では、彼女に「志村魂」を始めたきっかけを尋ねられ、こう答えている。「お客さんの前に立たないと、ウケているかどうか分からないんだよ」

 テレビの司会などで十分に稼いでいたが、心のホームグラウンドは、『全員集合』と同じ、舞台でのコントだったのだ。「始める前に、“舞台は儲からない”と事務所に言われたんだよ」

 それでも、採算度外視で取り組んだのだ。

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