志村けんはYouTubeの源流にいた…本誌だけに語った「爆笑インタビュー」 (3/6ページ)

日刊大衆

「大掛かりなセットを組み、出演者はひたすら豪華。にもかかわらずチケット代を安価に設定したんです。しかも、公演をDVD化しなかった」(放送作家)

 あくまで、劇場に観に来てくれるお客さんを大切にしていたのだ。

 一方で志村さんは、常に新しいものを取り入れていた。「アップルウォッチに最近ハマってるんだよ。なかなか面白いよ。体調管理や睡眠時間なんかも、いろいろ教えてくれるし。この前なんか、寿司屋で寿司食ってたら突然、アップルウォッチが、“運動の時間です。1分間体操しましょう”なんて言い出すんだよ(笑)」(19年9月2日号)

■『千鳥』と『タカ&トシ』を認めていた

 また、芸能界の流れにも敏感で、いつも笑いの才能のある人材を探していた。17年8月7日号『あなたに会いたい!』では――。「基本的にネタ番組はオレ、全部見ていると思うよ」とコメント。「好きなんだよね、『千鳥』の漫才が。彼らのお笑いは職人芸なんだよ。『タカ&トシ』も俺は好きで認めているね」(18年9月3日号)

 後輩芸人を評価し、公私にわたって応援していたのである。

 このような笑いに対する意欲的な姿勢が、新しいアイデアを生む。そんな志村さんには、画期的な発明が少なくとも2つある。「じゃんけんの『最初はグー』の元祖が志村さんだというのは有名な話。あれは、飲み屋で酔っ払い同士が、じゃんけんをするときに、タイミングが合わないことから考案されたものだとか」(スポーツ紙記者)

 また、世界的な動画サイト・ユーチューブの源流にも、志村さんがいるのだ。「『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBS系)のスタート時、志村さんが、視聴者が撮った面白ビデオを紹介するコーナーの企画を発案。結果的に、それが番組の人気コーナーになったんです」(前同)

 当時はまだ、名もなき市井の人々が撮った動画を面白がる文化は世界のどこにもなかった。「やがて、その企画は海外のテレビ局にも着目され、世界各国に輸出された。

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