青い光を放ちながら泳ぐイルカの姿が発見される(オーストラリア・アメリカ) (3/4ページ)

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 光害は陸上の生態系を乱す原因としてはよく知られている。2月に発表されたある研究によれば、人工的な光には陸生の生体発光種を絶滅に追いやる危険があるという。

 たとえば、ホタルが生息数を減らしている最大の理由は生息地の破壊だが、その次に危険なのが光害であると指摘されている。


・人工的な光が海洋の生態系を狂わせる

 海に差し込む人工的な光には一時的なものと(通過する船など)、恒久的なもの(沿岸都市や石油プラットフォームなど)がある。困ったことに、都市の光は大気の中で拡散したり、雲に反射したりするために、より遠くまで届く。

 こうした光によって闇が失われてしまうと、概日リズムのある生物に大打撃をもたらすことがある。

 たとえば、ウミガメの営巣行動を変化させたり、孵化してから海を目指す子ガメの方向感覚を乱し、生存率を下げることが知られている。

 ほかにも、代謝の撹乱に起因する体重増加、魚の群れの採餌活動の阻害、肉食魚の捕食時間の変化、クマノミの繁殖活動の低下、海洋無脊椎動物の構造組成の変化など、もろもろの影響が観察されている。

ウミガメ
Pixaboy


 エサとなってさまざまな種を支えている動物プランクトンの場合、1日のうち周期的に潜ったり浮上したりしている。

 これは魚に食べられることを回避するための行動で、普通なら夜は水面付近に浮上する。ところが、人工的な光のせいで夜が明るくなりすぎると、こうした行動のパターンが変化する。

 すると、それをエサにしている捕食種の移動パターンにも影響し、やがては海洋の食物連鎖すら変わってしまう恐れがある。海洋生物の効率的なエネルギー移動のダイナミクスが様変わりしてしまうということだ。
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