古川雄大「ミュージックティ」怪演が『エール』で浮かないワケ (2/2ページ)

日刊大衆

 流暢な発音で「ミュージックティーチャーと呼びなさい」と言い出した初登場時から気になっていたが、古川雄大の怪演が、主役2人を食う存在感を発揮している。4月23日の放送では「ミュージックティーチャーよ」というセリフがオープニング曲でぶった切られた「ミュージックティ」がSNSのトレンドワード入りするなど、明らかに『エール』の人気を牽引しているのだ。

 この御手洗を演じる古川雄大は、ミュージカル界の新プリンスといわれる人気役者だ。『黒執事』のセバスチャンや、『レディ・ベス』のフェリペ役、『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役などで知られている。2018年は山崎育三郎(34)とのダブルキャスト『モーツァルト!』で帝国劇場初主演を果たしているように、ミュージカル界の至宝の1人なのだ。

■主役の2人がいてこそのミュージックティーチャー

 テレビドラマでも18年のドラマ『下町ロケット』(TBS系)で、悪役である農林協の吉村役で登場。今年放送された『トップナイフ-天才外科医の条件-』(日本テレビ系)での、BARカサブランカのミステリアスなマスター役も話題になった。ミュージカルの枠を飛び越え、いよいよ知名度を高めてきた古川が『エール』でさらにブレイクする可能性は高い。御手洗役はこれまで見せた役柄ともまったく印象が違うが、その引き出しの多さには驚かされる。

『エール』は内気な性格の裕一と、それを支える勝気な妻の音と、主役2人のキャラがしっかり定まっている。それゆえに御手洗のように1人でも笑いをとれるような、飛び道具キャラがいきてくるのだ。物語前半を面白おかしくしてくれているマーベラスでファンタスティックな古川ティーチャーから目が離せない!(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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