決死の覚悟で恋人を救出!満洲馬賊の女親分「満洲お菊」こと山本菊子の生涯【下】 (3/4ページ)
「「「敵襲!敵襲ーっ!」」」
「間に合った!」関東軍の駐屯地を襲撃、孫花亭を救出する馬賊たち(イメージ)。
ブラゴヴェシチェンスクから夜通し駆けて来た菊子の一団は、道中次々と加勢を得て百名ほどに膨れ上がり、怒涛の勢いで関東軍の駐屯地を襲撃しました。
「あんたっ!」「老大!」
防柵を突破した菊子の一団は孫花亭の元へまっしぐら、その身柄を確保するなり疾風の如く駐屯地から脱出。
「おぉ……お前たち、来てくれたのか……それに菊子まで……」
「へへ、お菊姐さんのお蔭でさぁ」
「あんた……無事で良かった……」
事の次第を聞いた孫花亭は、菊子の豪胆さを見込んで頭領の座を譲ることを申し出ました。
「えぇっ!?いいよそんなのアタシに務まらないよ……」
「いや、菊子の決断がなければ今の俺はいない訳だし、同志のために身命を擲(なげう)てる覚悟を証明できた者こそ、頭領に相応しい」
かくして菊子は満洲馬賊の女親分「満洲お菊」として名を轟かせ、孫花亭のサポートを受けながら馬賊同士の紛争を仲裁。連携強化を推進して関東軍への抵抗を繰り広げたそうです。