木村拓哉と深田恭子が“たどり着いた”新境地!「同じ演技」のスバラシサ

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

「どんな役をやっても同じ演技」――この言葉は批判的な意味合いで用いられることが多いが、それが逆に〝評価〟されている俳優・女優がいる。

言わずと知れた大スター・木村拓哉。木村といえば、今期主演ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系、新型コロナウイルスの影響でスタート日を延期)で、要人を護るボディーガード役に挑戦。今年1月に放送された『教場』(フジテレビ系)では警察学校の教官役を、『HERO』(フジテレビ系)では検察官役、『MR.BRAIN』(TBS系)では天才脳科学者役、そして『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』(TBS系)では2113年から来たアンドロイド役など、さまざまな役をこなしている。

「役づくりが不要といっても過言ではないのが木村。なぜなら、新ドラマの企画の段階で木村の主演が決定しているものが圧倒的に多いから。監督、脚本、演出、そのすべてが木村ありきのものなので、木村は木村らしく演じればいいのです。そして視聴者も〝キムタクらしさ〟を求めている人が多いですからね。昨年10月に放送されたドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)では天才料理人を演じ、まさに〝王道のキムタクドラマ〟といったものでしたが、そのお約束感が大好評を博しました」(テレビ雑誌編集者)

ちまたでは、木村のあまりの転職ぶりに〝キムタクのお仕事ドラマ〟などという枠ができているようだ。

「木村が演じるキャラクターは、ことごとく〝天才〟〝型破り〟〝不愛想〟という設定。それこそが、木村の〝らしさ〟を最大限生かすことになり、世間がイメージする〝キムタク像〟を保全することができるのです」(同・編集者)

自身のカテゴリー化に成功!

そんな木村に負けず劣らずの女優がいる。数々のドラマを〝キョトン顔〟で乗り切ってきた深田恭子だ。奇跡のアラフォーと称され、その人気は盤石。ゴシップ誌での話題性は常にトップランクに位置しているといってもいい。昨年7月31日に『東洋経済オンライン』で公開された記事《深田恭子「20年主役を演じる」圧倒的したたかさ》では、表情が一切変わらないと評され、

《悲しくてもキョトン、切なくてもキョトン、悔しくてもキョトン。何が起きてもキョトン一本槍の専売特許》

などと痛烈にイジられていた。しかしそれを逆に〝他女優との差別化〟に成功していると指摘している。

まさに、木村や深田は他俳優とは異なり、「キムタク・深キョンが、〇〇の仕事をしている」と、役柄ではなく本人が主語にくる方がしっくりくる人が多そうだ。

「どの役をやっても同じ」という批判は、ある意味で自身のカテゴリー化に成功したということ。大スターとは、そういうものなのかもしれない。

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