信長だけが織田じゃない!マイナー織田家に仕えて信長に対抗した戦国武将・角田新五【中】 (4/5ページ)
もしも城方が圧倒的優勢であれば、城内へ密使を送って内通し、城の内外から柴田らを滅ぼせ……)
当時既に信長と信勝の仲は険悪で、共に守山城を攻めてはいても「敵の敵は味方」とはならず、隙あらば滅ぼそうと互いに狙っていたのでした。
さて、肝心の守山城は一向に陥落する様子もなく一進一退を繰り返し、このままだと戦線が膠着して長引くばかりと思われます。
「……ここらが潮時にございますな……」
そう言って立ち上がったのは、飯尾父子の軍監(ぐんかん。戦目付)として参陣していた佐久間右衛門尉信盛(さくま うゑもんのじょうのぶもり)でした。
信長の異母弟・織田信時を新たな守山城主に迎える「……和睦?」
謝罪が受け入れられず、ボロボロになりながら守山城を防御していた新五たちにとって、信盛からの申し出はまさに天恵と言えました。
「左様……条件としては、安房守(あわのかみ。信長の異母弟・信時)様を守山城主に迎えることじゃが……如何であろう?」
新五は、隣にいる喜左衛門と顔を見合わせました。後先を考えず、信長怖さに家臣を見捨てて逃げ出すような信次を再び主君と仰ぐ気にもなれない……となれば、二人の答えは一つでした。