信長だけが織田じゃない!マイナー織田家に仕えて信長に対抗した戦国武将・角田新五【下】 (2/6ページ)
「そなたは愛(う)いのう、女物がよう似合う……」孫平次にすっかり鼻の下を伸ばす信時(イメージ)。
いわゆる男色ですが、孫平次に対する寵愛はよほど深かったようで、信時の外戚(?)となった喜左衛門は「双(なら)びなき出頭(=出世)」を遂げたことが『信長公記』に残されています。
これまで守山城の筆頭家老は新五でしたが、いつしか喜左衛門の方が重用されるようになると、粗略に扱われる新五は当然面白くありません。
「おのれ喜左衛門……このわしを差し置いて、色仕掛けで取り入りおって……」
坂井一族を粛清するべく一計を案じた新五は、戦火によって損壊した守山城の修復・増強工事を開始します。
「あ、御屋形様。これからしばらく職人さん結構出入りしますんで、よろしくお願いしやーっス」
とは多分言っていないでしょうが、そんなノリで油断させて城郭に侵入口を確保。信時が孫平次と喜左衛門を侍らせて「うむうむ、工事は順調のようじゃな……ははは」と油断していたところへ、夜陰に乗じて手勢を城内へ引き込みます。