王、金田、長嶋が『週刊大衆』に語った!ホームラン級名言 (2/3ページ)

日刊大衆

この年、金田は14年連続20勝という記録を達成している。

 そんな大投手の、繊細さが垣間見えるやりとりが残っている。「縁起を担ぐほうか」と問われ、
「案外かつぐほうやな。調子がすごく良かったり、また逆に悪い時といった、極端な時のほうが、ワシには多いな。この間、この道通って勝ったから、また通ってみようかとか、あそこの店で肉食ったら勝ったんで、また行ってみようかとかね」

 マウンドで孤独を感じるか、という問いにも、「しょっ中や。観衆がなければないほどな。つらい商売や」

 直情径行な言動がメディアを賑わせている点については、意外なほど冷静な分析をしてみせる。「ワシはそんなに放言しとらんよ。“人”ちゅうもんは他人が作るんや。他人および活字が勝手にね。しかしワシはあえて弁解せん」

 一方で、打ち立て続ける記録の数々については、矜持が見え隠れする。「そりゃ、誰かが破る。記録を破ることは、大変にしんどいもんや。ワシの記録を破ったら、そいつがワシのことを語ってくれる。金田は大変な人やいうてね」

 そう語ったが、金田の通算400勝、14年連続20勝という大記録はいまだ破られることなく、球界の金字塔として輝いている。

■長嶋「オッチョコチョイだし、絶対に二枚目」

 その大投手に、デビュー戦となった58年の国鉄戦で、4打席4三振の“プロの洗礼”を浴びたのが長嶋茂雄。64年1月9日・16日号で当時、金田に抱く闘志を語っている。「なんとかして打ってやる、そう思いました。自信だってありましたからネ」

 58年8月からは川上哲治に代わり、巨人軍の4番の座に就いたが、さすがの長嶋にも荷が重かった様子。「何をやってるのか、自分でもわからなかったですよ。ただ、巨人軍の4番打者という活字の重さだけがムヤミに感じられて……」

 インタビューからは、若きミスターの意外な素顔も見えてくる。まだ独身だった長嶋に「将来、男の子ならプロ野球に行かせるか」と質問。

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