「検察官定年延長」のウラで発表された「年金運用法人」の“お友達人事” (2/2ページ)
前理事長と女性職員の不適切な関係には、かの“文春砲”まで参入してGPIF内部では上に下にの大騒ぎになったんですが、証拠とされた写真はどうやら加工が施されたもので、内部告発で浮上したハラスメント疑惑はこの女性職員自身が否定。謀略の深さだけが際立つ騒動でしたが、背後事情として、前理事長と水野さんの対立があったとされました」(金融ジャーナリスト)
そもそも水野のCIO就任は「分不相応」との声があった。160兆円にものぼる日本の年金を運用するGPIFは当然のごとく政府系金融機関出身のキラ星のエリートがトップを占めるものだが、水野は民間出身で、ファンド運用者としてはプライベート・エクイティ(未公開株)でせいぜいが数千億円程度。前理事長との確執が生まれた所以でもある。
「水野さんをCIOにねじ込んだのは世耕弘成・経済産業大臣(当時)です。世耕さんの後押しもあって、政府の政策ブレーンと呼ばれる人たちとの人脈に長けています。あんな犬も食わぬ内紛でミソを付けた人が今度は参与ですからね。まさに情実人事ですね」(前出・金融ジャーナリスト)
奥さんのコロナ禍の下での大分旅行に始まり、「うちで踊ろう」動画、未だ届かないアベノマスク、そして“お友達人事”と、問題ありの安倍政権で出たばかりの内閣支持率は横ばいだそうだ。危機の時は政権支持率が上がるのが政治学の常識だそうだが、そうならない明確な事情があるということか。
(猫間滋)