スキンヘッドの名伯楽が実践する対ウイルス予防の秘策 (3/4ページ)
「体力別の中止は北斗旗の歴史の中で初めて」と驚きを隠さない。
「今年はギリシャでワールドカップを開催予定だった。いまのヨーロッパの状況を見ると、それも確実にないでしょう」
次の大会の開催日時がハッキリしないとなると、出場を予定していた選手のモチベーションの維持が難しくなってくる。飯村は「選手にとって練習は仕事のうち」と考えているので、最も腐心するところでもある。
「大道塾では公共の施設を使って練習しているところも結構あるので、近くの公園でやったりしているようです。プロも大変ですよ。試合の予定があっても、練習をやっていないジムもありますからね」
自身の健康管理には自信がある。その根拠は、最近始めた“鼻うがい”だ。
「鼻にたまるウイルスは喉の1万倍もあるらしい。でも、通常の手洗いやうがいとともに鼻うがいをしていると、仮に感染者と濃厚接触したとしても、ウイルスを洗い流せる(確率が高くなる)」
スキンヘッドの名伯楽は、仲間とともに通っていた吉祥寺や西荻窪のリーズナブルな居酒屋で熱い格闘談義ができる日が再び訪れることをじっと待つ。
(取材・文=布施鋼治)
ミット打ちはマスクを着けて
飯村健一(いいむら けんいち)1968年東京都生まれ。空手家。国際空道連盟大道塾吉祥寺支部支部長。卓越した打撃テクニックで現役時代は“KOアーティスト”と呼ばれる1989年の北斗旗体力別中量級で初優勝、以降幾度となく表彰台の頂点に立つ。タイのラジャダムナンスタジアムにて、本場のムエタイにも果敢に挑戦。選手からの信頼も厚く、MMAなどジャンルを問わず多くの選手のミットを持つ。