ZOOMでハプニング続出!DDTの世界初『リモートプロレス』の仰天結末
5月15日、プロレス団体『DDTプロレスリング』が、“おそらく世界初の試み”として、『リモートプロレス』を実施した。
新型コロナウイルスの影響で“無観客試合”が増えているプロレスだが、DDTの高木三四郎社長は、“歓声がない環境での相手の攻撃は痛く感じがち”と考えたのだという。公式サイトには、
「Web会議サービスZOOMを利用し、選手が試合をファンの皆様に届け、ファンの皆様が試合を観戦しながら送った声援や拍手を選手に届けるという、会場同様の相互コミュニケーションを仮想的に実現するという、画期的でインタラクティブな試み」
とある。
はたして、どんな内容になったのか。実際に記者Tが試合を観戦し、おそらく世界初だという『リモートプロレス』の様子をリポートする。
「観客はツイッター経由で集まった100人。御茶ノ水のDDT道場にカメラがつながり、最初は高木社長と今林久弥APによるあいさつがありました。残念ながら、ほとんどよく聞こえませんでしたけどね」(記者T=以下同)
100人が一度に回線をつないでいるためなのか、ビデオは遠目には選手の顔が分からないほどに画質が荒く、カクカクしてしまっていた。音声も、飛び飛びだったという。
「高木社長が視聴者にあいさつして、いよいよ試合が始まりました。2mの巨漢、納谷幸男選手とスキンヘッドが特徴的な中村圭吾選手の30分一本勝負。試合開始前に中村選手がカメラに近づき“なっかむら!”と視聴者にコールを煽り、ユーザーたちを盛り上げてくれました。私も部屋でひとりでコールに参加してみましたが、なぜか他の観客との一体感を感じられて楽しかったです」
■楽しかったが、反省点も多い
中村は観客を味方につけ、得意技のドロップキックを放つなど奮戦したが、残念ながらサイドスープレックスを食らい敗れた。迫力のある試合だったが、映像がカクついたせいで、技が決まる決定的瞬間や、レフェリーのコールを聞き逃した視聴者が多かったのが悔やまれる、という。
「拍手や応援など、一体感があって楽しかったのは事実ですが、課題は山積みでした。特に、“観客”サイドに問題点が多かった“と、配信中にチャット機能で指摘するファンが多かったですね」
記者Tによると、電車の音や、何か食べている音、テレビの音など、視聴者側のマイクから雑音が入ってしまい、大いに視聴の妨げになっていたという。こうした行為は一部の観客が指摘したこともあり、中盤からはある程度改善されたが、それでも“音”の問題は残った。
「試合終了後のインタビューや、視聴者からの質問コーナーも、ノイズで音が飛んでしまい、不明瞭でした。配信中にDDTはチャットで改善点を求めましたが、“観客にも視聴ルールが必要”“中村の煽りみたいに、試合中にもっと観客に話しかけてほしい”“100人を同じ部屋(PC)に集めるのではなく、20人×5で分ければ、画質を改善できるかも”と、さまざまな意見が集まっています。企画としては本当に面白かったですし、今後に期待したいですね」
■高木社長と今林APを”乱入者”が襲う!
試合後のインタビューの際に出演した思わぬ“乱入者”も、大いに盛り上がったという。
「”YouTubeの『極悪プロレスラー「青年の主張」〜私はDDTに参戦したい〜』が1000回再生されたらDDTに参加する”という約束が守られず、怒った元WRESTLE-1の立花誠吾選手(22)が、派手な赤紫のスーツを着て、高木社長にカチコミに来たんです(笑)。高木社長は“現場で一番力はあるのはこの人”と、今林APに責任を押し付けて立花の対応を丸投げ。強烈なメンチを切られた今林APは、恐怖のあまり立花選手に試合を組む約束をして、その場は丸く、ではないかもしれませんが、収まりました(笑)」
今林APに詰め寄る立花選手(DDT公式ツイッターより)
↓会場を出た立花選手に取材をした様子が、高木社長のYouTubeチャンネルから投稿されている。
試合終了後、立花選手は「YouTubeの再生数が1000をとっくに超えてるのに、いつまで経っても何も応答がねぇから俺から出向いてやったぞこの野郎! 舎弟どもが再生してくれたんだからよ。必ず試合組めよ!!!」とツイッターで念押ししている。
「DDTは”プロレスはリングの上だけにあらず!”と『路上プロレス』シリーズを開催したり、チャレンジ精神に満ち溢れた団体。今回の『リモート』も、観客席での観戦というよりは、みんなでテレビの前でワイワイ楽しむ感が楽しかった。いつか立花選手が出場した試合の『リモートプロレス』も見たいですね」
新しいプロレスの可能性を見せてくれたDDT。リモートプロレスはさらなる展開を見せるのか。注目したい。