中世の弓矢の殺傷力はえげつなかった。銃弾と同等の威力があった可能性(英研究) (5/6ページ)

右の脛骨を貫いた矢 image by:Oliver Creighton/University of Exeter
この頭蓋骨と脛骨、大腿骨は同じ犠牲者のものかもしれない。
最初に頭に受けた傷が致命傷になり、犠牲者がうつぶせに倒れたとき、続いて脛骨、大腿骨をやられたというシナリオが考えられる。
しかし、これはあくまで推測で、武器の進入角度を説明するだけのもので、犠牲者が立っていたのかどうかの説明は難しい。あるいは、犠牲者は馬に乗っていたか、高い場所に立っていた可能性もある
これらの結果は、中世のロングボウの威力に対する我々の理解や、考古学的な記録における矢の傷をどう認識するか、戦闘の犠牲者がどこに埋葬されたか、などに大きな影響を与えると、クレイトンは語る。
中世の世界では、目や顔に矢を受けて死ぬことは、特別な意味があった。聖職者が、目に矢を受けた傷を神の定めた罰だとみることもあったのだ。