大野智、最高の“ふてくされ顔”を『鍵のかかった部屋』で堪能する (2/2ページ)
大野自身が意識しているかどうかは定かではないが、「キャストを立たせる余白」を作るのである。この『鍵のかかった部屋』もそうで、彼の横で戸田恵梨香が演じる青砥、佐藤浩市演じる芹沢が立ち回り、「人間味」が増していく様がキラキラと輝いて見えていく。
■波瑠とのふてくされ対決が最高
だから大野主演のドラマは、スルメのように何度も見たくなる名作が多い。特に16年の『世界一難しい恋』(日本テレビ系)は、ヒロインがこれまた「ふてくされ顔」が日本一似合う波瑠(28)だった。「自分のペースを譲りませんよ!」という風情を持った2人の、距離感を保った純愛ドラマは終わるのが惜しかったほどだった。こちらも、近いうちに再放送してほしい。
セリフのうまさや立居振舞の自然さといった「演技」とはまた違うところで、ちゃんと物語を作る稀有なタイプの大野智。この人を見ていると、生まれつき持った「センス」というものをつくづく思うのである。
5月18日には『鍵のかかった部屋 特別編#2』が放送される。ゲスト出演する中村獅童(47)の若々しくとがった姿を含め、楽しみたい。(田中稲)