『半沢直樹』が撮影断念、来年以降に延期?「3密不可で30%は無理!」 (3/4ページ)

日刊大衆

最終話で、堺雅人さん(46)演じる半沢と、香川照之さん(54)演じる大和田常務との対決が描かれた取締役会の場面も会議です。

 2020年版の原作にあたる『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)でも、役員会が頻繁に出てきます。特に、ホテルの会議室で行われる帝国航空の債権放棄についての合同報告会の場面は非常に重要です。『銀翼のイカロス』を原作にしている以上、このシーンが外されるとは考えにくく、名シーンになるのは必至でしょう。ただ、会議室で、多くの役員が出席するシーンですから、間違いなく3密。

 加えて2013年の最終話、半沢と大和田常務は、唾がかかる距離に顔を近づけ、ド迫力の言い合いをしました。名役者2人の至近距離での濃厚な演技のぶつかり合いが、視聴者の興奮を呼んだのは間違いないでしょう。その名場面にソーシャルディスタンスなんてへったくれもない。密閉、密集、密接、3密かと言われたらその通りで、感染症対策の面から見たら、最悪の状況でしょう。ただ、そんなことを気にしたら、良いシーンは撮れないですよね」(前出のドラマ制作会社関係者)

■ベストな状態で撮影を

 前出のドラマ制作会社関係者は続ける。

「『半沢直樹』の現場で3密を避けることを徹底するならば、撮影再開後、会議室や役者同士がソーシャルディスタンスがとれていないシーンは外すしかないでしょう。ただ、本当にそんなことをすれば、つまらないものになってしまう。半沢が大和田常務や新たな敵と対峙するシーンで、両者がソーシャルディスタンスを保っていたり、対決が電話での言い合いなどになってしまえば、迫力も何もないものになってしまう。適切な距離を保った上での“倍返し!”なんて見たくないですよね。

 視聴者の心に響かない作品になれば当然、視聴率は落ちていきます。

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