生きるために酸素を必要としない多細胞生物が初めて発見される(イスラエル研究) (3/5ページ)

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image by:Stephen Douglas Atkinson

・身近なサケの体内にきわめてユニークな生物

 寄生虫が発見されたのは、食材としてごく身近な存在であるサケの体内からだ。

 それは刺胞動物であり、サンゴ、クラゲ、イソギンチャクと同じ門に属している。

 サケの肉に少々グロテスクな嚢胞を作り出すが、特に害になるようなことはなく、一生をきわめて酸素に乏しいサケの体内で過ごす。だが、一体どのようにして極端な低酸素環境で生きているのかこれまで不明だった。

サケの身の中にいるHenneguya salminicola
サケの体から発見されたヘネガヤ・サルミニコラ Michal Maňas/wikimedia commons

 このほど研究チームがDNA情報を解析してみたところ、ミトコンドリア・ゲノムが消えていることが判明。

 ミトコンドリアを転写・複製する核遺伝子はほぼすべて失われ、酸素呼吸する能力までもがなくなっていることが分かった。

 嫌気性の単細胞生物と同じようにミトコンドリア関連細胞小器官を進化させていたが、これもまた奇妙なもので、内膜の中に折り畳まれていたという。

 比較のために、近縁種である「ミクソボルス・スクアマリス(Myxobolus squamalis)」の遺伝子を解析してみたところ、こちらにはミトコンドリア・ゲノムがあったそうだ。
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