生きるために酸素を必要としない多細胞生物が初めて発見される(イスラエル研究) (4/5ページ)

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・遺伝子がシンプルになる傾向

 今回の研究結果は、多細胞生物もまた酸素なしで生きられるということを示している。

 それでは具体的にどのようにして生きているのかは、ちょっとした謎だ。もしかしたら宿主であるサケからアデノシン三リン酸を吸い取っている可能性もあるが、今のところはっきりしないようだ。

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image by:Stephen Douglas Atkinson

 酸素呼吸を捨て去るなど奇妙なことにも思えるが、こうした生物にみられる一般的な傾向とは完璧に合致しているという。

 彼らには遺伝的に単純化する傾向があるのだ。長い年月をかけて、海中を漂うクラゲのような生物からずっとシンプルな寄生虫へと退化したわけである。

 なお彼らからは祖先のゲノムのほとんどが失われてしまったが、刺胞に似た複雑な構造は残っている。今日、それは刺すためではなく、宿主にぴったり張り付くために使われている。写真に写っている目のようなものがそれだ。

この研究は『PNAS』に掲載された。
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