「させていただく」を使うときに気をつけたいこと (2/4ページ)
ちなみに「どれ?」と聞かれた場合の答えも丁寧語で「この曲です」と対応できます。
最近は「~になります」を丁寧語のように使う人も増えています。
敬語のプロは「許せない!」とおっしゃる方もいますが、「この人は丁寧に言いたいんだなあ」ぐらいに鷹揚に受け止め、「でも、自分は使わない」程度の対応で良いと感じます。
以前、埼玉・東京を走る「東武東上線の成増駅」にタクシーで向かい、居眠りをしていて到着した時、運転手さんが「お客さん、成増になります」と声をかけて下さったことがありました。先ほどご紹介した「なります敬語」ですね。
私はそんなに嫌な感じはしませんでしたが、ビジネスなど「正式な場面」では避けた方が無難でしょう。
◇「聞く」の尊敬語
ここからが本論です。尊敬語表現には、例えば
「いる」→「いらっしゃる」 「言う」→「おっしゃる」
のように「専用変換言葉」を持つものもあります。
一方で「聞く」の尊敬語については、専用変換言葉がありません。
ではどうするか?
☆「聞く」+「れる」=「聞かれる」
「れる」「られる」の「尊敬の助動詞」を加えて尊敬表現にする方法があります。
「先輩! 例の新規プロジェクトについて、聞かれました?」 「うん、聞いたよ」
助動詞「れる」「られる」は「尊敬」以外に、
「受け身」(例:内緒話を聞かれちゃった) 「可能」(例:このラジオは海外の放送も聞ける)
などの形でも使われます。
☆「お」+「聞く」+「なる」=「お聞きになる」
「聞く」の尊敬語には「れる」「られる」以外に、もう一つ「お~になる」というパターンに当てはめて作る尊敬表現があります。
「先輩! 例の新規プロジェクトについて、お聞きになりました?」 「うん、聞いたよ」
「お~なる」の尊敬語は、他の言葉でも、このように使われます。