テリー伊藤×花田虎上《オフレコ厳禁対談》「親父に灰皿でぶん殴られた」 (2/4ページ)

Asagei Biz

花田 パッと思いつくのは碧山ですかね。彼は稽古場では強いんですけれど、本場所ではなかなか結果が出ない印象だったんですが、先場所では11勝して結果を出しましたから。逆に、炎鵬あたりは「何のために戦うのか、(目的を)見つけられなかった」とコメントしていましたし、遠藤もやる前から不調でしたが、7勝8敗で負け越しました。

テリー 遠藤は男前で、女性の黄色い歓声をパワーにしているから、そういうところが裏目に出たんだろうなあ(笑)。もし花田さんが現役だったら、無観客の取組はどうでしたか。

花田 実はそれ、場所が始まる前にずっと考えていたんです。でも当時、僕はあまりお客さんを意識してなかったというか、顔もよく見てなかったですからね。軍配が上がって、勝ち名乗りを受けて、その時の歓声で初めてお客さんの存在を確認した感じでしたから。喜んでくれる人がいれば「あぁ、自分はいい仕事ができたんだな」と納得できたんです。

テリー あの状況で観客を意識しないなんて、すごい集中力だなァ。やっぱり横綱まで上り詰めただけのことはあるよ。若貴ブームの頃って、全国中継で若乃花・貴乃花を倒せば自分の名前が上がるわけだから、相手は「絶対に潰してやろう」という意気込みで来ますよね。これは大変だったんじゃないですか。

花田 その意味では非常に苦しい15日間でしたね。場所が終わっても、力士は巡業で年に300日以上一緒にいますから、常に嫉妬や妬みがつきまとうんですよ。例えば若い時、稽古の最後に、若手は先輩力士に胸を出してもらう(ぶつかり稽古の受け手になる)んですけれど、僕の相手をしてくれたのは旭道山関ぐらいでしたから。

テリー 周りはなんでやってくれないんですか。

花田 僕に稽古をつけると、もっと強くなっていくから困る、ということだったんでしょうね。

テリー そんなことがあったんですか。

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