中井祐樹の「何かを失っても『格闘技を守りたい』という思い」 (3/5ページ)

日刊大衆

今後も週3回のペースで青空教室を開こうとしているという。マットを持ち込んで柔術衣を着ての教室だったのかと水を向けると、中井は首を横に振った。

「普段着で、お互い接触せずにやっています。つまり足腰のエクササイズが中心。公園でも鉄棒を握っていいのか、芝生に寝ころがっていいのかという問題もあるので、今日は歩きながら喋ることが中心でした。僕は究極のところ歩くことがベストだと思っているところがある」

 全ては道場を再開するための準備だと捉えている。

「ある意味、僕も生活のリズムが崩れまくっているので、整え直すためにもゆくゆくは1日ヒトコマくらいはやっていこうかなと思っています。道場は基本的に夜の仕事。夜の稼働をシャットアウトしてしまうと道場ではないという気持ちもある。やれる範囲内で夜も何かやっていきたい。それが道場のもうひとつの顔だと思うので」

■様子を見ながらやるしかない

 大会のほうは2月28日以降全て中止や延期になっている。通常の練習もままならない状況が続くので、大会の再開について聞くと、中井は「まだ見えない」とハッキリ答えた。

「そもそも『もう(やっても)大丈夫』みたいなことになるのかどうか」

 筆者が個人的な見解と前置きしたうえで、「そういう状況にはならないと思う」と話を向けると、中井は「ということは、なし崩し的に再開することになる」と続けた。

「そうなると、様子を見ながらやっていくしかない。我々はくっついてナンボ。正直、歯がゆい。正直、エクササイズだけでは格闘技や柔術の面白さはわからない。その意味において、いまはワクワクしない。でも、みんなそういう気持ちを持ちながら耐えてくれているんだと思う」

 中井のスタンスは基本的にポジティブ。昔は良かったというような過去の思い出に浸ることはない。来るべき未来にどうやって楽しく柔術と接するかを深く考えている。

「私は結構昔から『道場に行けない時には、どういう練習をすればいいですか?』という問いかけに『一駅前で降りて歩いて帰りなさい』『家の前でやりなさい』と答えていた。

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