コロナ禍で変わる葬儀「ご遺体は透明なケースに」「遺品にもウイルスが…」 (1/2ページ)

Asagei Biz

写真はイメージ
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「新型コロナで志村けんさんが亡くなった際、実兄は遺体との対面すら許されず、『悔しい』と涙を浮かべていました。岡江久美子さんの夫の大和田獏さんは、火葬にも立ち会えなかったようです。このコロナ禍で葬儀の仕方は大きく変わりました。実際、コロナ死が疑われるケースでは、葬儀会社の担当者が防護服着用で業務に務めています」(社会部記者)

 39県で緊急事態宣言が解除された5月14日、愛媛県内の医療機関で感染源不明の院内クラスターが発生。殺人ウイルスは依然として静かに、しかし確実に広がり続けている。気がつけば、まさかと思われる感染源から襲ってくるのだ。

 都内在住の寺院関係者が警告する。

「都内の住職が新型肺炎に感染してお亡くなりになりました。もともと高齢で通院や入退院を繰り返していたので、当初は病院が感染源かと思われたのですが、近くにある同じ宗派の別の寺でも僧侶と同居家族が陽性となっている。外出自粛期間中で飲食店も利用しておらず、感染源として思い当たるのは、別の病名で亡くなったとされた方の葬儀以外に考えられません。もちろん、ご遺族や参列者に陽性患者がいた可能性はありますが、別の死因で荼毘に付された仏様の中に、かなりの数の『隠れ新型肺炎患者』が含まれていたのでは、と僧侶から不安の声が上がっているのです」

 保健所に相談しても「新型肺炎陽性患者との濃厚接触がないから」と相変わらずの検査潰しが‥‥。そもそも、濃厚接触した遺体や遺族にPCR検査はしていないから、濃厚接触がないとは言い切れないはずだ。在宅診療をしている医師が証言する。

「在宅療養中に肺炎のため亡くなられた高齢者のご家族へのPCR検査も、2月から断られています。ご遺族の中には通院や入院の付き添い、あるいは故人が利用していた介護施設を介し、新型肺炎をもらってしまった可能性に不安を抱える人も少なくない。もしお亡くなりになった方が新型肺炎に感染していたら、在宅介護をしていた濃厚接触者の家族が、職場や立ち寄り先でクラスターを形成してしまいます。地元医師会が独自のPCR検査を立ち上げて、ようやくご遺族の検査のメドは立ちました。東京都は連日、陽性患者数が減ったと発表していますが、都内で1日あたり何件の検査をしているのかはっきりしない。

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