苦しい時間をどう克服していけばいいのか 発達障害を乗り越える生き方とは (2/2ページ)

新刊JP

・心の中で自分の成功体験を褒める
・親友にカミングアウトする
・職場の変更を検討する
・1日1分ヨガの呼吸法を実践する
・夢・目標リストをつくる
・本の中で紹介されている「発達障害/ADHD知恵リスト」を実践する

例えば、2つ目の「親友へのカミングアウト」。
こんな自分を認めたくないという思いや、他の人からダメな人だと思われるんじゃないかという不安や恐怖から、なかなか言えないかもしれません。

しかし、岩渕さんはすべてをさらけ出す勇気を持って、打ち明けられる人を探そうとアドバイスします。
岩渕さんの場合は、ADHDで苦しんでいた経験のある友人に相談し、話を聞いてもらっていたそうです。そして、彼のアドバイスでヨガのインストラクターとして働くようになりました。

自分自身のことをカミングアウトし、理解してもらう。誰も少しずつその理解者を増やしていく。職場の周りの人たちから自分がADHDであると理解してもらえれば、支援やフォローを得られることもできるようになるはず。そして、自分が一番成果を発揮できるところで、頑張る。そういう環境づくりができていくのです。

岩渕さんの考えのベースになっているのが、「フィロソフィー・オブ・ファイブエレメンツヨガ(以下、FEY)」という、ヨガの考え方です。

FEYは、自然の法則性をその哲学や体の動きに取り入れたヨガのこと。岩渕さんはFEYには発達障害を持つ当事者が学ぶべきことが詰まっていると述べ、上に箇条書きであげたことは、それぞれ「空・地・水・風・火」という5つの要素が当てはめられています。

この本は、自分自身に悩み苦しんだ岩渕さんの経験から、苦しむ人たちに「大丈夫だよ」と語り掛けるようにつづられています。今の状況を、少しずつ変えていく。そのために何をすればいいのかを知ることができる一冊です。

(新刊JP編集部)

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