コロナ予防のつもりが逆に…「マスク死」を防ぐためにすべきこと

日刊大衆

画像はイメージです
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 新型コロナウイルス感染拡大の“第2波”を防ぐため、政府の専門家会議が提言した「新しい生活様式」の実践。だが、ここには落とし穴がありそうだ。

「中国で、体育の授業中にマスクをつけていた中学生3人が死亡する事故が相次いで起きました。マスクが呼吸を妨げたことが原因との指摘から、警戒が強まっています」(通信社記者)

 呼吸器専門の『呼吸ケアクリニック東京』の統括責任者で医師の木田厚瑞氏が、こう解説する。

「死亡した生徒の何人かが着用していたN95マスクは、医療者が重症結核など感染症予防としてつけるものです。密着使用している場合には、それだけでもかなり息苦しい。運動するのはもってのほかで、明らかに酸欠状態で命を落としたのだと思います」

 これからの季節、列島は梅雨に続いて、夏がやって来る。湿度も上がって蒸し暑い日が続き、熱中症も多くなる。日本でも“マスク死”のリスクは高まるだけに、注意が必要だ。

 では具体的に、どんなことに気をつければいいのか。

「まず、マスクをつけたままの激しい運動は避けるべきです。構造的に新鮮な空気が入りにくくなり、呼吸器の病気を持つ人では酸素不足が強くなる可能性があります」(木田氏)

 ベテランの医療ジャーナリストは、こう続ける。

「体内で酸素が不足すると、脈拍・呼吸数の増加、頭痛、吐き気、全身脱力、意識喪失などの症状が現れ、最悪の場合、呼吸が停止し、死に至ることもあります。また、マスクによって呼吸を制限されると、エネルギーを多く使うこととなり、体温が上がりやすくなる。さらに、体内に熱がこもりやすくなります。周囲の目を気にしてマスクを外せないと、適度な水分補給ができなくなったり、マスク内の湿度が上がって喉の渇きを感じづらくなり、自覚のないまま脱水状態が進み、熱中症になりやすくなります」

 前出の木田氏が、こうアドバイスしてくれた。

「適度な水分補給、熱がこもらない工夫としてエアコンの適切な使用、デスクワークの方で面接業務でない場合、マスクを外す時間を適度に取るようにしたいものです」

 また、マスクを外すときにも注意が必要だという。この続きは現在発売中の『週刊大衆』6月8日号で。

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