貴乃花、千代の富士、旭天鵬…「伝説の夏場所」舞台裏 (3/3ページ)
増位山が極端な右半身になると、両者は警戒し合って動かない。4分54秒が経過し、この場所初の水入り。水入り後は、魁傑のすそ払いに増位山がのけぞって倒れそうになるも、体勢を立て直し、下手投げで増位山の勝利となった。
「魁傑さんとは、入門が2場所違いのほぼ同期生。若いときから、お互いの手の内を知っているから、下へ手たに攻められない。警戒しているうちに、合計5分の相撲になってしまった。相撲人生で2回しかない水入りの相撲の中の一番です」と語るのは本人、増位山太志郎。増位山が他に忘れられないと語るのが、75年夏場所8日目、天覧相撲の麒麟児-富士櫻の取組だ。
「突っ張り相撲の2人は50発くらい突っ張り合って、最後は、富士櫻の引きに乗じて麒麟児が勝った。僕ら四つ相撲の力士からすれば、“よくやるなぁ”って感じ(笑)。もうお互い、意地の張り合いという感じで、見ているほうは面白いよね。陛下も大変お喜びになったそうですね」(前同)
現在発売中の『週刊大衆』6月8日号では、このほかにも伝説の名勝負を多く紹介している。